アイロンがけの手順とコツ


アイロンの豆知識
アイロンを実際にかける前に、まずは豆知識を押さえましょう。事前に準備するものや絵表示の意味など、アイロンがけの基礎についてご紹介します。基礎をしっかりと押さえて正しいアイロンがけをしましょう。
準備するもの

アイロンがけで必要なものは「アイロン」「アイロン台」「霧吹き」「あて布」の4点です。
「アイロン台」は座敷のタイプと「スタンド式」のタイプのものがあります。生地のダメージを防ぐ「あて布」は綿素材の薄いものでも大丈夫です。
温度
アイロンは過熱するまでより、冷める時間の方がかかりますので「低温→中温→高温」の流れで行います。
絵表示について
衣類のタグについている絵表示を見ても、正直どんな意味なのかわからない場合がありますよね。絵表示の内容について正しい知識を持っていれば、間違ったアイロンがけをすることも無くなります。改めて絵表示の正しい知識を身に付けましょう。
- 絵表示
- マークの説明
- 適している素材
- 底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げができる
- 綿、麻
- 底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる
- 毛、絹、ナイロン、ポリエステル、キュプラ、レーヨン
- 底面温度110℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる
- アクリル、ポリウレタン
- アイロン仕上げ禁止
記号で表せない取扱情報(「あて布使用」など)は、必要に応じて、記号を並べて表示した近くに用語や文章で付記されます。(事業者の任意表示)
合成繊維は、高温でアイロンがけすると溶けてしまうので注意が必要です。
アイロン設定の使い分け
アイロンには「ドライ」と「スチーム」の設定があります。
「ドライ」は、絹などの薄物に生乾きでかける時、合成繊維にかける時、霧吹きで湿らせた時に向いています。
「スチーム」は、ウールなどのシワを伸ばしたい時、ふんわりさせたい時、セーターの形を整えたい時、ズボンに折り目をつけたい時におすすめです。
アイロンのかけ方
事前の基本知識を整理したら、いざアイロンがけに入りましょう。正しいアイロンのかけ方を知ってる人は意外と多くありません。また、アイロンをかけ終えた後のアフターケアも大切です。大切な衣類を長く使用していきましょう。
アイロンをかける前に

1.衣類についたホコリなどの汚れを、叩いて落とします。
2.特にシワを伸ばしたい衣類に、霧吹きをして湿らせておく。
3.低温→中温→高温の温度に合わせて衣類を仕分けしておくと効率アップ!
アイロンをかける

1.アイロン台に衣類を置いたら、手でシワをひろげます。
2.織り目を確認します。はじを少しひぱってみて、伸びるのが横糸で縦糸方向に沿わせてアイロンをかけていきます。
3.生地の織り目に対して、真っすぐアイロンを滑らせます。アイロンの先をクネクネさせると、生地がよれてシワのもとになります。
4.あて布をする場合は、あて布で衣類が見えなくなってかけづらくなるのを防止する為に、あて布をアイロンに巻きつけると、やりやすいですよ!
アイロンが終わった後に

かけた衣類は、残った熱や湿気でシワがついてしまいます。すぐにはたたまずに、しばらくハンガーにかけて、温度を下げ、湿気を逃がしてから収納しましょう。